体内に取り込まれた有害金属がさまざまな病気の原因になっているといわれるようになり、様々なデトックス方法が紹介されています。
ここでは既にある口腔内の歯科金属に対しても効果のある、『オイルプリング』について紹介します。
オイルプリングはインド発祥の医学『アーユルヴェーダ』の『ガンドゥーシャ』という口腔ケアです。
オイルプリングでは、
植物性の油でうがいを行います。
体内の毒素のほとんどが脂溶性(脂に溶けやすい性質)であるため、口腔内の粘膜を介して脂の中にいらない毒素を排泄するという仕組みです。水銀などの金属も脂に溶けやすい性質があります。またカビや細菌は脂肪の膜で覆われた構造のため、脂どうしが引き合って口の中の脂にひっぱってやる(pull-ing)という意味もあります。
オイルプリングには、
・毒素を排出する
・唾液の分泌量を増やす
・口腔内の抗菌、歯周病を予防する
・粘膜保護による免疫力を強化する
といった効果が期待できます。
用いる油はアーユルヴェーダで良く使用される白ごま油のほか、ココナツオイル、オリーブオイル、アマニ油などでも代用できます。家にあるものや、好きな油、直感的に気になる油を選んでください。わからなければOリングテスト⏩で選んでも良いですし、ページ下の特にオススメの(白)ごま油・ココナツオイルの説明も参考にしてください。
『やり方』
① 朝起きたら、歯ブラシを済ませておきます。(可能な範囲で舌苔も除去します。)
② 大さじ1杯 (小さじやティースプーンなら2−3杯)程度のオイルを口にふくみ、10〜15分口の中でうがいをします。
歯のすきまを意識したり顔の筋肉や舌をよく動かすと良いでしょう。顔の筋肉をしっかり動かすことで表情筋が鍛えられ、皮膚の血流やリンパ液の流れが良くなる効果も期待できます。
唾液がどんどん出てくるのはうまく出来ている証拠です。
決して飲み込まないようにしてください。
③口腔内が唾液でいっぱいになったり、うがいが10分ほど出来たら吐き出します。
④水か塩水でうがいをします。
白ごま油は抗酸化作用が非常に強く、中医学では『解毒・気を補う・肌や筋肉に効果がある・不老・耳や目の感覚を良くする・髪を黒くする・殺虫効果がある』とされています。
活性酸素にまみれた現代人の抗酸化の強い味方、万能選手です。また、ごま油は冬場も寒さに対する抵抗力を高めることができます。毒素を引き出す力と、粘膜からごま油の抗酸化作用の吸収が期待できます。
一時期、流行したココナツオイルには、『ラウリン酸』が多く含まれます。ラウリン酸には有害な病原菌やカンジダを含めた真菌(カビ)や虫歯の原因菌の増殖を抑える効果もあります。暑い夏場には大変オススメですが、南国で使用される油ですので、重度の冷え性の方は、自分が好きかを確認して様子をみながら使用すると良いでしょう。
いつものうがいに少し手間をかけて気持ちよく1日をはじめましょう。