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季節性のうつ病 ②対策

季節性うつ病は日照時間の短縮が原因です。これに抗うつ薬で対応していると、症状は複雑になり、春になっても回復に気づかずにうつ病や双極性障害などの診断がついて薬が手放せなくなってしまいます。

そうなる前に、出来ることから始めましょう。

 

<対策>

太陽が出ている間は出来るだけ屋外に出るか、太陽光が部屋や視界に入るように机の位置や座る場所を整えましょう。

 

②普段から行っている運動を続けましょう。可能なら明るい時間の屋外が理想です。(詳しくは本編『運動』の項を参照ください。)

 

糖質の取りすぎに気をつけましょう。

(秋から冬にかけての美味しい芋、栗、カボチャ、果物でも加工されたデザートやお菓子には精製された白砂糖がたっぷり入っています。)

糖質の多い根菜類や穀類も食べ過ぎには気をつけ、調理法は蒸す、焼くまでに留めて、素材そのものの甘さを感じるように頂きましょう。

 

砂糖のたっぷり入ったケーキやお菓子類は食べた直後は多幸感に溢れても、副腎疲労や体質的に血糖調整の脆弱な方は、その後、血糖が急に低下することで不安やイライラ、脱力感が出ることがよく見られます。そのため、食べたあとに不必要な罪悪感で余計に落ち込んでしまうこともあります。甘いものを欲している時はエネルギーの足りない時ですので、自分にとって今のストレスが何か、他の解決方法があるかを考えてみましょう。

 

<症状が重い場合>

④ 朝の起床時間に人工ライトを使用する

(ネットなどでも紹介されています)

 

食欲の秋を経て、自然の中の動物たちは食糧を蓄えたり、脂肪を蓄えて冬眠の準備を始めます。

でも、現代の生活をする人間は違います。冬でも食糧を確保することは可能ですし、家があれば雨つゆはしのげます。

夏までと同じかそれ以下の運動量でさらに糖質をたくさん摂取して、日照時間が短くなれば、脳が落ち込まないはずがありません。でも、これらすべて自分でコントロールできることです。大丈夫です。

 

年末年始にかけて、人と集まる機会も増えるかもしれません。宴会のご馳走やハレの食事は日頃のご褒美で、食べるときには罪悪感なくいただきましょう。寒い冬はミトコンドリアが増える絶好の機会です。寒さを楽しみながらの屋外での運動もどうぞお忘れなく!